市場の動きに右往左往しない

金融商品に投資する際のリスクには。

その投資先固有のリスクと市場全体のリスクの2つがあります。

投資先固有のリスクは、投資先をしっかり調査したり、分散投資をしたりすることである程度コントロールすることもできなくありませんが、市場全体のリスクをコントロールすることはほぼ不可能です。

そして、投資を続けられなくなる理由の大部分は、市場全体のリスクによることが多いものです。

例えば、株式投資を行っていて、Aという企業の株式を購入する時に、Aという企業の業績や財務分析などを行い、Aという企業の将来性、倒産のリスクなどを調べることはある程度可能ですが、株式市場全体が、下落相場に入ったりすると、Aという企業の将来性などとは関係なく、Aという企業の株価も一緒に下落していくことがあります。

これが市場全体のリスクとなります。

投資を行う上では、この「市場全体のリスク」に対して右往左往しないことが重要となります。

「下落するときは下落する」そう割り切る必要がある訳ですが、それが意外と難しいものです。

バフェットも、『「辛抱強さ」や「冷静さ」は、 知能指数よりも重要かもしれないと、 私は思っています。』や『必要なのは賢明な判断と市場心理の浮き沈みに振り回されない強靭な精神力である』などと言っています。

市場全体が下落すると、世の中全体が暗いムードになります。リーマンショックの時も、世界中の株価が暴落し、「これから世界恐慌が来るかもしれない。」「株価がまた高値を更新するまでには長い期間を要するだろう。」などという報道ばかりでした。

そんな雰囲気にのまれ、株式投資はやっぱり危険だという認識が高まります。そして株式投資をしていた人は、保有している株を売り、「もう二度と株式投資はやらない。」と考えるようになっていきました。

ですが、御存じの通り株価は数年で高値を更新し、今でも米国株は最高値を更新し続けています。

大切なのは信じることと、忍耐力!

『株価は上がるようにできている。』と信じることが大切です。

そもそも株価とは、企業が営業していく中で利益を上げ、さらに事業を拡大し、事業規模を大きくしていくとともに上昇していくものです。

つまり、企業が利益を出し続ける限り、株価というものは上昇していくように”できている”わけです。

銘柄を選別する上で、企業が利益を稼ぎ出しているかどうかを確認するのはそのためです。

たとえ、短期的な株価下落が来ても、企業が利益を稼ぎ出し、事業規模を拡大するためにいろいろ取組んでいれば、いつか報われる。そう信じるしかありません。

それが信じることです。

しかし、その『信じる』という事を簡単にさせてくれないのが、世の中の雰囲気やマスコミの報道、そして私たちの感情です。

そこで周りの「もうだめだ」という声に耐えるための『忍耐力』が重要になってくるわけです。

経済や相場にはサイクルがある。

経済や相場にはサイクルがあります。これは過去を見ても当然のことですし、おそらく今後も変わらない事でしょう。

サイクルは、なにも経済や相場だけの話ではなく、人の人生にだって、良いときと悪いときが交互に来るものです。自然界はサイクルすることによってバランスを取るようにできているのだと考えています。

サイクルすることが自然なことなのであれば、「今が良ければ、そのうち必ず悪いときがくる。」のが当然。逆に言えば、「今が悪ければ、そのうち良いときがくる。」とも言えます。

ずっと良いときが続くことはないし、悪いときがずっと続くこともない。

そういうサイクルを頭の片隅に置くことで、市場の動きに右往左往しないための助けになることと思います。


『株式投資の極意とは、いい銘柄を見つけて、いいタイミングで買い、いい会社である限りそれを持ち続けること。これに尽きます。』(バフェット)

株式投資においては、株式を購入する行為は投資であると考えるべきだと思います。

投機と投資の違いについては、簡単に説明できるものでもないし、大して違わないという意見も理解できます。

ただ思うところは、株式を購入するという行為は、突き詰めると出資するという事になるはずです。

出資したお金というのは、事業に使われるため”お金として戻ってくる”性質のものではないはずです。

つまり、株式投資に使ったお金は、株を売ってお金を回収するという目的で行うものではないと考えることもできます。

そうなると、相場とともに株価が上下に動いていることは、ある意味雑音でしかないのかもしれません。

この企業にお金を出資してあげることで、世の中に新たな商品やサービスが生まれ、社会がよりよくなっていくことに貢献する。

そしてその中で、利益の一部を配当金などの形で還元してもらえれば。という程度で割り切ってしまったほうのが、株式投資はうまくいくのかもしれません。

『ぞんざい丁寧』と投資の日々

FP及び投資会社である『あせっとびるだーず』が「ぞんざい丁寧」な投資と資産運用の日々をつづった記録。 『ぞんざい丁寧』とは、文豪「幸田露伴」の教えで、「いいかげんでいいからずっと長く続けてやってみると、一回だけ丁寧に何かをやるよりきっといいものができる」という意味。

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